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保護者対応がつらい…保育士が心を守るためにできる5つのこと

はじめに

保育の現場でよく聞く悩みの一つが「保護者対応」。感謝の言葉をいただけることもあれば、理不尽なクレームや一方的な要望に心が折れそうになることもありますよね。

今回は、そんな「つらい」と感じる保護者対応の場面で、保育士として自分の心を守るためにできる5つのことを、元現場経験者・コンサル目線からお伝えします。

悩む保育士

1. 距離感を見直す:「なんでも応えなきゃ」をやめる


まじめな先生ほど「この保護者にはちゃんと応えなきゃ」「全部聞いてあげなきゃ」と頑張ってしまいがち。

でも、親身と過剰対応は違います。

保育士は保護者の“なんでも屋さん”ではなく、「子どもにとってベストな関係」を築く専門職です。


まずは「それは担任ではなく園全体で判断する内容ですね」と少し距離を置く言い回しを覚えておくのがおすすめです。


2. 「感情の矛先」はあなたではないと知る


厳しい言葉を向けてくる保護者の多くは、本当は何かに不安を感じているだけだったりします。

忙しさ、孤独、不安、そして罪悪感。

それが思わぬ形で保育士に向いてしまっているだけのこともあります。


冷静に考えれば、「自分にだけ問題があるわけではない」と気づけるはず。

まずは“感情を個人で受け取らない”視点を持つことが心を守る第一歩です。



3. 困ったときは、必ず「一人で抱えない」


理不尽な言葉を言われたとき、最もやってはいけないのは「一人でなんとかしようとすること」。

主任や園長に相談するのはもちろん、同僚との「ちょっと聞いてくれる?」も心のセーフティネットになります。


相談したことで問題が大ごとになるのでは…と不安になる方もいますが、園として対処するのは当然のこと。

あなたが頑張りすぎる必要はありません。



4. 保護者対応に備えて、園として統一ルールを決めておく


保護者対応がつらくなる理由のひとつは、「自分だけが矢面に立ってしまう」こと。

園内で対応方針がバラバラだと、先生によって言うことが違う→不信感→クレームという悪循環に。


だからこそ、「これはこう返す」「これは園で話し合う」というルールや文言を決めておくことが大切です。

チームで備えておくことで、心の負担はかなり軽くなります。



5. うまくいったときは「ちゃんと自分を認める」


嫌な経験ばかり記憶に残りがちですが、保護者とのやり取りでうまく対応できたときこそ、自分で自分を褒めてください。

「今日の言い方、伝わったかも」「少し関係がよくなったな」――そう思えたら、それはあなたが保育士として成長している証拠です。


振り返りノートや感謝メモなど、小さな成功を自分で記録するのもおすすめです。



おわりに


保護者対応は、保育士として避けて通れない大切な仕事のひとつ。

でも、あなたの心が壊れてしまっては、いい保育はできません。


「つらいな」と感じたときは、無理をする前に、今回の5つのポイントを思い出してみてください。

あなた自身の心を守ることは、子どもたちにとってもきっとプラスになるはずです。

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