世代ギャップに戸惑うベテランの先生たちへ:今どきの若手とどう向き合うか
- ほいくサポ

- 8月16日
- 読了時間: 3分
はじめに
気づけば、自分が“ベテラン”と呼ばれる立場になっていた。
現場では若手の先生が増え、考え方や関わり方に**「あれ?」と違和感を覚える場面**が少しずつ増えてきました。
今回は、45歳・管理職の視点から見た世代ギャップについて、戸惑いや気づきを交えながら、若手とのよりよい関係づくりについて考えてみたいと思います。

現場で感じる“世代ギャップ”の実例
● どんな話題でも熱量が低く、当事者意識が感じられない
何か起きても「自分には関係ない」という距離を取る姿勢。
昔なら、全員で動いたような場面でも、どこか一歩引いたような空気を感じることがあります。
● 先輩の姿を見て“こうはなりたくない”と決めてしまう
努力しているベテランの姿を見ても、それを学びとは受け取らず、
「私はあんな働き方はしない」と割り切られてしまうと、寂しさやむなしさを感じることもあります。
● 先輩が動いていても手伝わない・気づかない
忙しそうな様子に気づいても、自分の担当外であれば手を貸そうとしない。
昔なら自然にフォローし合っていた空気が、薄れてきたように感じる瞬間があります。
「指摘しない」という選択をすることもある
こうしたギャップを感じながらも、実際にはその場で言葉にしないことがほとんどです。
「時代が違うのかもしれない」「今の若手には響かないかも」と思ってしまい、
見守るだけで終わってしまうことも多くあります。
それでも、モヤモヤは残ります。
本当は伝えたい。でもどう伝えたらいいか分からない。
そんな葛藤の中で、距離が広がってしまうことも。
それでも「伝わる若手」には共通点がある
一方で、「この子、応援したくなるな」と感じる若手の先生もいます。
その共通点はシンプルです。
・しっかり挨拶ができる
・ちょっとしたことでもお礼を言える
・素直に「教えてください」と聞いてくれる
ベテランが心を開くのは、「自分の経験を求めてくれている」と感じたときです。
お礼や挨拶は、どんな時代でも強力な“信頼の入口”なんだと、改めて感じます。
ギャップを否定せず、「違い」として受け止める
若手とベテランの間にギャップがあるのは当たり前です。
それを否定したり、「最近の若い子は」と一括りにするのではなく、
「そういう感覚もあるんだ」と知ることから始めてみる。
そして、自分の考えも一方的に押しつけるのではなく、伝える努力をしてみる。
それが、関係を閉じないための第一歩になると信じています。
おわりに
年齢の差があるからこそ、見える景色も、伝えられる言葉も違います。
だからこそ、先生同士が支え合うには、お互いの違いを知ろうとすることがとても大切です。
ベテランとして、背中を見せ続けること。
そして、若手に「この人と一緒に働けてよかった」と思ってもらえるような関わりを、これからも探していきたいと思います。

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