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保育士の平等を見直そう:本当に同じである必要はあるのか?

更新日:4 日前

保育現場でよく聞く「平等にしてください」


保育の現場で、


 「平等にしてください」


という言葉を耳にすることは少なくありません。


 「なぜあの先生だけ早く帰るのですか?」

 「私はここまでやっているのに、不公平ではありませんか?」

 「みんな同じように仕事をするべきではないですか?」


こうした声は、多くの職場で聞かれるものです。


しかし、その「平等」とは本当に必要なものなのでしょうか。


本来、保育は子ども一人ひとりに合わせて関わる仕事です。

子どもによって必要な支援が違うように、働く職員もそれぞれ状況や得意なこと、抱えている事情が異なります。


それにもかかわらず、「全員同じでなければならない」と考えてしまうと、かえって働きにくい職場になってしまうことがあります。

保育士の平等を見直そう:本当に同じである必要はあるのか?


「保育士の平等」に潜む“同調圧力”


私が副園長として勤務していた頃も、「平等にしてほしい」という相談を受けることがありました。


ただ、詳しく話を聞いてみると、実際には見えていない部分がたくさんありました。

ある先生は早く帰っているように見えても、その分朝早く出勤していたり、行事の準備を担当していたりすることがあります。

また、子育てや介護など、家庭の事情を抱えている場合もあります。


人はどうしても、自分から見えている部分だけで判断してしまいます。

そして、「自分より楽をしている人がいる」と感じたときに、不公平感を抱いてしまうのです。


背景には、日本社会に根強く残る「みんな同じでなければならない」という考え方があります。


誰かが少し違う働き方をしていると気になってしまう。

それが保育現場にも少なからず影響しているように感じます。



「平等」と「公平」は違う


ここで考えたいのが、「平等」と「公平」の違いです。


平等とは、全員を同じように扱うことです。

一方で公平とは、それぞれの状況に応じて必要な支援や配慮を行うことです。

例えば、


  • 子育て中の職員には働きやすい環境を整える

  • 新人の先生には学ぶ時間を確保する

  • ベテランの先生には経験を活かせる役割を任せる


こうした対応は、平等ではないかもしれません。


しかし、公平な職場づくりには必要なことです。

全員を同じように扱うことが正しいとは限りません。

むしろ、一人ひとりの状況を理解しながら関わることが大切なのです。



保育士の平等とは「同じ」であることではない


保育士同士の人間関係で悩む原因の一つに、「比較」があります。


 「あの先生はいいな」

 「自分ばかり損をしている」


そう感じることは誰にでもあります。


しかし、他人の事情は意外と見えていないものです。

自分が見えているのは、ほんの一部分に過ぎません。


だからこそ大切なのは、比較することではなく、相手の立場を理解しようとすることです。

職員同士がお互いの状況を知り、認め合うことができれば、不満やストレスは大きく減っていきます。



まとめ|保育士の平等とは「違いを認め合うこと」


私は副園長時代、「平等にしてください」という声を何度も聞いてきました。

そのたびに感じたのは、本当に必要なのは全員を同じにすることではないということです。


働く環境も、経験も、家庭の事情も、一人ひとり違います。

だからこそ、違いがあることを前提に、お互いを理解しようとする姿勢が大切なのではないでしょうか。


保育士の平等とは、誰かと同じになることではありません。

違いを認め合い、支え合える関係を築くことです。


そのような職場こそが、職員にとっても働きやすく、結果として子どもたちにとっても良い保育環境につながっていくのだと思います。

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